小説
□5.行動開始
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「それじゃあさ」
一通り事情を聞いた緑が口を開いた。
「そのアメリカ人を見つけて、元に戻る薬とか、方法とか聞き出せば?」
「そうだな…どんな奴だった?」
「なんか怪しい感じの…」
「そうでなくて特徴」
私は思い出しながら、特徴を二人に教えた。
「…とにかく、紫頭の長髪を見つければ良いのか」
「かなり目立つよね…その人」
「ちゃんと正規のルートで入国したのかな…」
不法入国ならひきわたさなきゃな、と考えていると授業の始まりを伝えるチャイムが鳴った。