小説2
□3.俺の(怖い)先輩
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今回は、俺の先輩である文月磊磊について話そうと思う。
まず第一印象はとても穏やかで親切な人だと思ったが、そればかりでは無かった。
亡者が襲いかかってきた時なんか…
『て、てめーっ冥安隊のくせにえげつねーぞ!』
『君のような亡者にかけてあげる情けなんて無いからね…邪魔だよ?』
ドーンッ
『ぎゃああああっ』
『氷介、引き渡しといて』
『……りょ、了解』
…そういや、あの頃は亡者を引き渡してばかりだったな…。
とにかく亡者に対しては容赦無し。無さすぎる。
そんで俺も怒らせたくないから大人しくしている。
「氷介、誰に話しているのかな?」
「いや、ちょっとナレーターを…」
「今えげつないとか怖いとか聞こえたけど気のせいかな?誰のことかな?」
「あっ…いやあの…」
「…お仕置きかな?」
「え、ちょ、ま゙っ…あああああああっ」
ドーンッ
油断するとこうなる。