1day1story
□ほほえむ
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"会いたい"と言われて丁度仕事が大体が片付いたから藤本のいる教会にわざわざ出向いたというのに藤本は姿は見当たらない。
(人を呼んでおいて居ないとはいい度胸ですね。)
藤本以外にこの教会にいる祓魔師に何処にいるか聞く。
どうやら藤本は今育てている双子達を寝かしつけにいっているらしい。
確か双子の年は1歳だったはずだか、どうも片方がかなり無邪気なようで中々寝ないとか。
聞いた部屋に向かう途中何か子供の為になるものでも持ってくればよかったかと思ったが何がいいかなんて知らないので考えるのを止めた。
しばらくして開きっぱなしになったドアを見つけた。
多分聞いた場所と同じだから藤本達がいるのだろう。
コンコンっと一応はノックをしてみるが返事はなし。
待っていてもしょうがないので部屋に入る。するとそこに居たのは間抜け面してこどもと眠る藤本だった。
きっと慣れない育児に疲れて寝てしまったのだろう。
微笑ましく眺めながら今回はこれに免じて許してやってもいいかと思うメフィストだった。
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