1day1story
□転ぶ
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「鋼のおチビさーん、」
この声は!と思って振り返るが誰もいない。
この声は確かにエンヴィーの声なのに姿は見えない。
「おチービさん、」
見つけたらぶん殴ってやろう。
と思いながら辺りを見回す。
「おぃ、エンヴィーてめぇ何処にいやがる!」
「さぁ?何処だと思うー?エドワード・エルリック」
けれど声しか聞こえない。
少し困惑してきたエドの様子を面白そうに眺めるエンヴィーは何処にいるかというと天井。
ではなくて、エドから3つ程先にある角にいる。
キョロキョロと見回すエドは可愛くてまだ暫く眺めていたいが多分後々痛い目に合いそうなので止めることにした。
「おい、エンヴィー〜」
ちょうど3つ目の角が近づいてきたエドを見て片足だけだすとエドは見事に転んだ。
「いってぇぇえっっつ!;;;」
「ひっかかった〜」
「このっクソ、エンヴィーっ!!」
「追いつけるもんなら追いかけてみなよ、鋼のおチビさん(ハァト」
ダーっと走って逃げていくエンヴィーをエドは起き上がって追いかけてゆく。
それを見ていたラストによればまるで小さい子どもの悪戯のようにしか見えなかったらしい。
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