1day1story
□走る
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「ねぇ、今日も競争しない?」
「何を?」
「アイス!」
昇降口、ロッカー前。
ローファーを履き替えているところでまよはけちゃに声をかけた。
「えーーっ、暑いじゃん。昨日勝ったんだからいいでしょ、」
「暑いからこそアイス食いたくない?」
「めんどい」
けちゃはまよを置いて昇降口を出てスタスタ歩く。
連日暑い日々が続いていて、今日は風があまり吹かないためにかなり暑い。
これで走ったら汗だくだ。
「何話してんの?」
そう言って来たのはくろみつ。
2人の1つ下の後輩で年中着物か浴衣を着ている。
「アイスを賭けてコンビニまで競争しないかって話。」
「あ、ちょ、何話してんの‥‥‥」
「へ〜、楽しそうだね、俺も参加する♪」
「くろ車で来てんじゃないのー?」
「いいの、いいの!」
「じゃ、決定!」
拒否する間もなく話は決定し、結局3人で競争することとなった。
正門をスタートして学校から近いコンビニにまで走る。
歩いているとあまり感じなかった風も走ると心地いい。
「「よっしゃぁーーっ!!」」
くろに次いでけちゃがゴールし、誘ったまよが最下位。
「何でけちゃ今日は速いの‥‥‥」
「負けたらくろに2本も奢れって言われんのがやだったから。」
「つーことで、まよ!アイス2本ね!」
その後、まよは人数+1本のアイスを買わされたとさ。
「明日は勝ってやるー!!!」
「明日もやること決定なの‥‥‥?」
「ぅん。」
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