1day1story
□腰に手をあてる
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「ちょい、ちょい、奥村くんせっかく2人やのに無視せんといとよー」
そう言いながら廉造は燐の腰に腕を回す。
一方、燐は飯作りに熱心だ。
「おーくむーらくーんー」
「ちょっと待てって、もうすぐ出来っから!」
「そーやなくて‥‥‥」
仕方なく燐から離れた。
料理を作っている燐はスゴく楽しそうで、
見ているこっちも嬉しくはなるがやっぱりかまって欲しい。
なんせ、いつもはあの若先生‥‥もとい弟の雪男に目をつけられていていちゃつくことすら出来ないのだから‥‥‥
「おっしゃっ!完成!」
「おー、ほんま?せやったらぇえよね?」
「何が?」
こっちを向いた燐の腰に左手をあてて右手は頬に。
不思議そうな顔をしていた燐の顔は薄い赤に染まった。
それをに対して廉造は口角を上げてニヤリと笑う。
「志摩ッ///」
「んー?」
「///ッ」
「ほんまに奥村くんはかぁいらしいな〜」
「うっさい///」
真っ赤な顔が可愛いな〜とか思いながら額に口づけを落とす。
「あっ///」
更に耳までに赤くなっていく燐に今度は唇を塞ぐ。
「んっ‥‥‥」
「奥村くん、何や今日は甘いな〜」
「飴食ってたんだよ‥‥‥」
「そうなん?さ、ご飯食わへん?」
「お、おぅ!」
改めて今日は雪男が居なくてよかったと思う廉造だった。
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