1day1story
□口笛を吹く
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学校帰り、すっかり暗くなってしまった夜空は冷たい風を運んで来る。
手を繋いで歩きながらとなりの快斗は鼻歌‥‥もとい口笛が聞こえる。
聞き覚えのあるメロディー。
「お前器用だよな、」
「何がー?」
「口笛やら、マジックやら、料理やら」
「そう?」
ああ、と頷くとそうかなー?と首を傾げる快斗。
「そんなことより、帰ろ、寒いでしょ?」
そんなことで口笛の件は片付けられてしまい、2人手を繋いで工藤邸へと歩いて帰るのだった。
(寒い‥‥‥)
(俺の手は温かいでしょ?)
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