NARUTO部屋
□短文詰め2
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不穏分子の監視、牽制、居室の番。
出された指示の内容をなぞるように口にして、鬼鮫はむうと不満げな顔をする。
「もう少し刺激が欲しいんですけどねえ、私としては」
「今はまだ派手にやる時じゃない。ゆっくりしておくといい」
労わるように肩を叩いて擦り抜ければ、きろりと円い目が向けられた。
「…偶にはアナタが遊んでくださってもいいんですよ?」
ギラリと血走った目は、初めて対面した日を思わせる。そこまで退屈していたのかと、仮面の下で苦笑した。
「俺はまだ多忙な身だからな」
我慢しろと告げてやれば、途端にしゅんとする。
その落差が飼犬か何かのようで、少し微笑ましくなった。
『なぞる』『刺激』『ゆっくり』