‡滅紫の花の名は‡

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鍛えられた背中に残された爪痕。

ずっと消えなければいいのに、と切なく思う。


腕の中に眠る愛しい、愛しい存在。

壊れものを抱くように優しく抱きしめた仁は、狂おしげに呟いた。


「愛している…愛している、名無しさん…!だから――…」










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