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□確かめたい
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「…んんっ…」
唇を塞がれながら、胸を死覇装の上から荒々しく掴まれていた。
「ん…は…」
「…七緒ちゃん…」
春水は息荒く七緒の耳をしゃぶりながら、手を襟元から滑り込ませ、まろやかな膨らみを荒々しく掴み揉む。
「…んん…隊…長…」
七緒も嫌がる所か、春水の荒々しい愛撫に身体を震わせ、縋りつく。
春水も七緒も余裕なく、互いを貪欲に欲していた。
つい先刻、七緒は他隊の副官に囲まれ、春水は女性死神に囲まれていた。
そしてばったりと出会ってしまったのだ。
春水と七緒の関係をよく知る副官達は青ざめ、二人の関係を知らない女性死神達は、出会った副官達に色めきたった。
「…あ、七緒ちゃん…」
「……京楽隊長、仕事をほったらかして、何をしておいでですか?」
七緒は眼鏡を持ち上げ冷ややかに問い掛ける。
「…えっと、七緒ちゃんを迎えに…」
「…嘘おっしゃい」
「う、嘘じゃないよ?」
「では、私と目を合わせて、吃らずにおっしゃってください」
「…うっ」
「さあ」
「うう…」
「さあ!」
「……ご、ご免なさいっ。七緒ちゃんが会議行ってる隙に、ぬけだしました!」
真っ直ぐに鋭い瞳で睨まれて、春水は口を開けては閉じて言い訳を口にしようとしたが、諦めて素直に認めて頭を下げた。
「…全く…。隊長ともあろう方が…」
「だって、七緒ちゃんがいなくて淋しかったんだよ」
大きな溜息を吐き出して愚痴を零す七緒に、春水は言い訳を試みる。
「嘘おっしゃい。私がいてもさぼってばかりの癖に」
「そんなっ、即きり返さなくってもっ」
「さぼる隊長が悪いんです」
実際にその通りなので春水はぐうの音も出なくなる。