□性急愛
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 春水は七緒の膝裏に腕を入れて、お尻を掴み支えるように持ち上げると、熱い身を下から掬うように突き上げ、七緒の中へと入った。
「ああ!…あああ…ふ…あ…」
 気持ちよさそうな声をあげられて、春水は俄然張り切った。
 下から激しく荒々しく突き上げる。
 七緒は落ちないように春水の首に腕を回し、隊長のみが着用している羽織りを握りしめる。

「…すごいよ…七緒ちゃん…すっごくボクをきゅうきゅう締めてるよ?」
 腰を激しく振り、音をたてせる。
「ああ…やあ…言わないで…」
 春水のあまりに恥ずかしい台詞と行動に、七緒は真っ赤になって首を振った。
 その恥じらう姿が可憐で可愛らしくて、春水は自分の理性の糸が完全に切れた音を聞いた。

「七緒ちゃん!!」
「あああああ!!」
 激しい動きに、七緒の眼鏡はずり落ち、小さな音を立てて床に落ちていく。





「ふうっう…」
 身を奥深くへと押し込み、動きを止めたっぷりと精を注ぎ込む。
「んん…はあ…」
 七緒はぐったりと春水の肩に、頭を押し当てた。


「…七緒ちゃん…」
 七緒の首筋を伝う汗を舐め、名前を呼ぶ。
「ん…ふ…」
「ああ…七緒ちゃん…何て、可愛いんだ…」
 抱き直すように揺すり上げながら、囁く。

「…んん…」
 まだ、胎内にとどまったまま春水に囁かれて、七緒は小さく身震いをした。




「…はあ…全く、いったい何事だったんですか?」
 ようやく春水が落ち着き、長椅子に二人並んで座り、七緒は疑問をぶつけた。
「いやあ…ご免よ…。七緒ちゃんに欲情しちゃった」
「はあ?」
「何があったって訳じゃなくってぇ…、急に七緒ちゃんが欲しくってムラムラしちゃった」
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