◇BLEACH

□はじまり
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 食事を済ませ、気が付けば、言葉巧みに春水の部屋へと連れ込まれていた。

 春水は、俯いた七緒の顎をそっと持ち上げ、眼鏡を外す。
「眼鏡がなくても、綺麗だね」
 何時ものふざけた言い方でなく、静かに、囁くように言われ、七緒は目を伏せ頬を赤らめる。俯いてしまいたいけれど、春水の手が俯く事を許さない。
 それどころか、更に顎が持ち上げられ、唇が塞がれた。
 唇を幾度か軽くついばまれ、七緒の力が抜けていくと、舌を入れられる。舌を絡みとられ、吸われ。歯列を舐められ、舌を絡ませ求められる。
 優しく、時には激しく、繰り返し、角度を替え、執拗に貪る。
「……ふっ…ん…ぅん…」
 息苦しさと、春水の舌使いに、七緒の瞳に涙が滲む。
 始めは、春水の着物にしがみついていた七緒の手も、すっかり力が抜け、春水に支えられて座っているのがやっとだ。
 春水は、するりと右手を胸元に差し入れ、まろやかな膨らみに触れた。
「んっ!」
 七緒の体がびくりと跳ねる。
 それでも構わずに唇を吸いながら、右手を動かす。掌で包み込むように、撫で、形を確かめるように、柔らかく揉む。
「…んん…」
春水は少しずつ、確実に七緒に触れていく。
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