◇BLEACH

□珍しき事
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「……」
 春水は黙って布団に横たわると、瞼を閉じる。
「隊長?」
「……出て行け」
「……」
 七緒は息を飲んだ。こんなに乱暴に言われたのは初めてだったのだ。
「犯されたくないだろう?」
 口元が自嘲気味に吊り上がる。春水も解っているのだ、だが酒の力で理性が、箍が簡単に吹き飛んでしまう事も、解っている。だからこそ、離れるように七緒を促す。
「………そんな事言われて、出て行けるものですか」
 七緒は眼鏡を外すと、潰してしまわないように、小さな文机に置く。髪留めを外して、眼鏡の側に置くと、腰紐を解いて、袴を脱ぐ。
 帯を解いて、着物を脱ぎ、衣紋掛けに掛け壁に掛けると、襦袢姿になって布団へともぐりこむ。
「………優しくできる自信はないぞ」
「期待していません」
 七緒は春水の頬を撫でて微笑む。
 今なら解る。
 春水は七緒に乱暴をしないで済むように、酒に逃げたのだ。正体を無くす程に呑めば、大丈夫だろうと思ったのだろう。
 だが、酒の力は春水の理性を奪っただけだった。
 
 襦袢の紐を乱暴に解き、襟元を大きく肌蹴ると、白い膨らみに噛み付くようにむしゃぶりつく。
 荒々しい愛撫に、七緒の肌は赤く染まる。
「!!あぅ」
 愛撫もそこそこに、下裳を脱がせ、足を肩へと担ぎ上げると、身を足の間に割り込ませ深く突き入る。
「ひうっ!」
 喉を曝け出して仰け反り、春水へしがみ付く。
 荒い呼吸を繰り返し、春水を受け入れると、春水は己の欲望のままに、七緒を求め続けて行った。
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