◇BLEACH

□珍しき事
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「私が、誰のものか、その身に教え込まなくてはならないようですね?」
 七緒は春水に馬乗りに乗ると、唇を重ねる。
 春水の唇を啄み、離れた七緒の口元は笑っていた。
「七緒ちゃん?」
「いつもの口癖は嘘なのですか?」
「……ボクの…七緒ちゃん…」
 春水も口元をほころばせ、七緒に手を伸ばした。






「酔っ払いの介抱は、一度だけです。二度目はありませんからね」
 翌朝、二日酔いで苦しむ春水に、七緒は冷たく宣告する。
「ええ!?ったたたった」
 自分の大声が響き頭を抱える。
「あら、隊長は二度も三度も、ミスを繰り返されるような愚かなことをされる人じゃあ、ありませんでしょう?」
 七緒の優しい笑みに、春水は眉を顰める。
 段々と自分の扱いが巧くなってくる彼女。

「手厳しい副官だ」
「選んだのは、何方ですか?」
「ボク」
「良く出来ました」



 二日酔いに効くという、苦い苦い漢方薬を飲まされて、書類を高く積み上げられ、酷い二日酔いゆえに、逃げられず、もう二度と酒に呑まれるものかと固く心に誓ったのでした。


おしまい
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