２
□律儀で淫ら
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「あ…あ…」
久しぶりの感覚に、七緒はあっという間に上り詰めていく。淫靡な水音が耳に入る。
何時もならば、春水に願い許しを請う所だが、今日は夜ばいに来たのだからと、己を奮い立たせ、身体を捻り退いた。
「七緒ちゃん？」
「……」
七緒は真っ赤になりながら、後ろ手に熱い塊を持ち、ゆっくりと腰を下ろして自らの胎内へと導く。
「あ…あぁ…ん…」
奥深くまで導き、七緒は大きく息を吐き出す。腕が震え力が入らず、動けないでいる。
「七緒ちゃん」
「ん…あ…ダメ…動いちゃ…」
「…無理しなくていいんだよ？」
春水は腕を伸ばし頬を撫でると、七緒はそっと手を添えて頬擦りをする。
「…ん…」
「ああ…七緒ちゃん…何て可愛いんだ…」
七緒の仕草に春水は目を細めて見つめる。
「…ん…んん…春水さ…」
「七緒ちゃん…」
春水は七緒の張りのある柔らかなお尻を撫でると、上体を起こし抱きしめた。
唇を重ねながら下から突き上げると、七緒はしがみつき呻く。春水は唇を離して、更に激しく突き上げる。
「ああああっ！」
「いいよ…七緒ちゃん、最高だ…」
「ああっあんっあああっ」
髪を乱しのけ反り喘ぐ七緒の姿に、春水は唇を舐めて押し倒し、一層激しく貫いた。
「ああああっ！」
「ん…」
「七緒ちゃん…もう一回いいかい？」
汗で額に張り付いた髪を指でよけ、唇を押し当てると、七緒は小さく首を振った。
「…私は出勤だからダメです…帰って来てから…」
「…ちぇ…」
春水は唇を尖らせ舌打ちをすると、ふて腐れたように横に寝転がった。
七緒は瞼を落とし荒い息を整える。汗を拭かなくては風邪をひくと解っていても、久しぶりの春水の感覚を拭い去りたくなかった。