□律儀で淫ら
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 もう少しで十一日になろうとする頃。
 七緒は隊首室の前で深呼吸をしていた。
 緊張で胸が張り裂けそうだ。心臓が必要以上に動いているように感じる。
 七緒は思い切って障子戸を開けて、素早く中に入った。
 気配を消してそっと春水の眠る布団へと忍びよる。

(呑気にいびきなんて)
 七緒は春水のいびきに眉根を寄せて睨み付けながら、布団を捲くった。
 足元を捲くると、寝相によって開けた足があらわになる。 
 そして、四日前にも脱がせた褌を脱がせると、既に熱い塊になり、天を向いていた。
 気付けばいびきも止んでいる。
 七緒は恐る恐る顔を上げると、春水が嬉しそうな表情で見ていた。
「…起きていらしたんですね」
「楽しみで眠れなかった程だよ」
 七緒の誕生日の時に、自分の誕生日には夜ばいして欲しいと願い、叩かれたが、七緒の事だから反古にはするまいと思うと、日中、緩む口元が抑え切れず、昼寝の振りをして笠で顔を隠さなくてはならなかった程だ。
 そして期待に胸と…を膨らませて居たわけである。

 七緒は大きく溜息を吐き出しながらも、春水にのしかかった。
「じっとしてて下さい」
「そりゃいいけど。七緒ちゃんも解さないとキツイでしょ?おいで」
 春水は自分の顔を跨ぐように指で指示をする。
「……」
 七緒は真っ赤になりながらも裾を捲くり、春水の顔を跨いだ。
「わ、準備万端だね!」
 春水は嬉しそうに腰を抱え込み、秘密の花園に顔を埋めた。
 そう、七緒は襦袢も湯文字も着けていなかった。
 素肌に直接、誕生日に貰った浴衣を着て来たのである。
「あ…あん…」
 春水の舌と指に敏感に反応し腰が揺れる。そして、まろやかな膨らみの先端が尖り、浴衣に擦れ痛い程だ。
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