◇BLEACH

□制服
1ページ/3ページ

「それにしても、薄い服だな」
「慣れれば楽なものだぞ」
「これどうやって結ぶんだ?」
「あ、駄目だよ真剣持っていけないんだって」
「ああ?聞いてねぇぞ!」
「これ胸がキツイワ」


「わぁ、楽しそう。いいなぁ」
 現世の、一護の学校の制服を試着中の事だった。
 賑やかな様子に誘われて、春水が覗きにきた。
「隊長は無理ですよ」
 溜め息混じりに七緒が注意を促す。
「って!七緒ちゃん!!!!」
「は、はいっ!」
 七緒の姿を認めた春水がくわっと目を見開き、七緒の肩をがっしり掴む。
「ダメダメダメ〜!ダメ〜ボクの可愛い七緒ちゃんの生足を他の男に見せるだなんて!」
「なっ、何を言ってるんですかっ」
「イヤだ〜!」
 春水はがっしと七緒の足を掴んで、頬をすり寄せる。
「きゃああああ!」
 慌ててスカートを押さえ抵抗するものの、両足を抱き込まれているので、動き様がない。その上、足に触れる髭が気持ち悪いったらありゃしない。
 唖然とする一同を代表して、冬獅郎が春水へと歩み寄る。
「おい、京楽」
 冬獅郎は遠慮なしに春水の背を蹴りつけた。
「これは任務だって解ってんだろうな?」
「イヤだ!七緒ちゃんの足はボクのだっ!」

 言うが早いか、春水は七緒を抱き上げると連れ去ってしまった。
「…あっの、バカオヤジ!!」
「…七緒は、外した方が良いわね」
「ああ」

 かくして、任務は残った者で行なわれる事になるのだった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ