◇BLEACH

□あなただけ
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「お疲れさまです」
 書類が片付き、労いの言葉と共にお茶が差し出された。
「ああ…ありがと…うっ!?な、七緒ちゃん!その格好はっ!」
 お茶を受け取り、顔を上げて驚く。七緒の白い足が目に入る。白く眩しく見える足に思わず釘づけになる。
「以前、隊長がふざけて作ったネムさんと同じ死覇装です…、その…先程、隊長を利用してしまったお詫びに…」
 見事な頭付きと、アッパーを披露し、男と綺麗に決別したと思えぬしおらしさに、ふざけて贈ったものを、今まで捨てずに取っていてくれた事に、春水は殴られた事など彼方へと追いやった。
「あれくらいいいさ、七緒ちゃんに、皆の前で、恋人だと紹介してもらえたんたがら」
 へらりと笑って、七緒を手招きし自分の膝を軽く叩き促す。
 七緒はそっと膝の上にのると、春水の顎に指を這わせる。
「すみません、つい…」
 撫でる指先に髭の感触が伝わる。
「ボクも調子に乗りすぎたから、お互い様さ」
 抱き寄せながら、七緒のむき出しの太腿を撫でる。
「…んっ…」
「昔、あの子と付き合ってたんだ?」
「昔の事です…、隊長だって私が副官に就く前にいらしたでしょう?」
 だからこの話はもうお仕舞いだと、人差し指を春水の唇にあてる。
「七緒ちゃん…、今日は随分積極的だね。執務室でもいいのかい?」
「鍵は掛けました…」
 春水の首に抱きつき、目蓋を閉じる。
「…ん?」
 太股を撫でていた春水の手が止まる。奥へ滑らせた手に違和感があったのだ。
「…この短さにあう襦袢ないんです…」
 顔を見せずにぼそぼそと言い訳する。きっと真っ赤なのだろう。
「それはまた、そそるね」
 春水は遠慮なく、指を奥に進めた。
「あっ!」
 指を動かすと、水音が聞こえる。
「七緒ちゃん」
「…ん……」
 七緒はしがみ付きながらも、ゆるゆると腰を動かす。
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