◇BLEACH

□淋しくて
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「あははは」

 寝付けなくて、何気なく足を向けた店から、春水の楽しげな声が七緒の耳に入った。
 そういえば、飲みに行くと言っていた。この店だったのかとぼんやりと思う。
 自分と飲むよりも、気楽でいいのだろう。
「……やだ…私…」
 七緒は慌てて店を離れる。

 店が見えなくなる路地裏に、隠れるように立ち止まり、大きく息を吐く。
「…何考えてるの…私ったら…」
「本当にね、どうしたの?七緒ちゃん」
「隊長!!な…どう…」
 春水が何時の間にか背後に立っていた。
「七緒ちゃんの霊圧に、ボクが気が付かないとでも?」
「……あ…」
 路地裏を塞ぐように、立ちはだかれ、七緒は無意識に後退していく。
「…七緒ちゃん…どうして逃げるの?」
 春水は七緒を壁際へと追い詰める。
「…七緒ちゃん」
 壁へ手をつき身を屈め、そのまま唇を重ね、舌を侵入させる。
「…ん…ん」
 酒臭い息と唾液を受けながら、七緒は手に持っていた本を落とし、春水にしがみ付く。
 七緒にしがみ付かれ、春水の行為は大胆になっていく。七緒を壁に押しつけ、着物の上から、胸を掌に納め揉んでいく。
「…んん…」
 それでも抵抗しない七緒に、春水は更に大胆になる。着物の裾を上げ手を入れ、最も敏感な部分を探り出す。
「……七緒ちゃん…濡れてる…」
「…ゃ…」
 春水は唇を離し、耳元で囁き、耳を舐めると、七緒は小さく首を振る。だが、酔っ払いにそんな拒絶など無意味なものだ。春水は、指を遠慮なく入れていく。
「…あっ…ダメ…」
「ダメなの?指離してくれないのに…」
 耳元で囁かれ、音が聞こえるように掻き回され、七緒は首を振り、喘ぐ事しかできない。
「…あ…は…」
「………七緒ちゃん…」
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