◇BLEACH

□初顔合わせ
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「お?伊勢副隊長?どうされた?」
 十三番隊に現われた七緒を見付け、海燕が声を掛ける。
「海燕副隊長。ああ丁度よかった。こちらの新入隊員をご紹介頂きたくて」
 七緒は微笑を浮かべ、海燕へ十三番隊へ赴いてきた用件を伝えた。
「ああ?朽木を?」
「本来なら、入隊時にまとめて説明するのですが、特例で一人配属でしたからね」
「海燕副隊長、女性死神協会の事ですわよ」
「都」
 事情を説明する七緒に、三席で海燕の妻、都が現われ、柔らかく説明を加える。
「伊勢副隊長、ご足労頂きまして、ありがとうございます。今、隊首室におりますから、ご案内致しますわ」
 都がおっとりと七緒へと挨拶をし、案内を申し出る。
「ありがとうございます」
 都が先に立ち、七緒を案内し、海燕も着いてくる。
「それにしても、珍しいなわざわざ」
「八番隊に足を運ばせる訳には参りませんから」
「…あ〜、成る程な」
 会話を交わしながら、隊首室へ辿り着く。
「浮竹隊長、八番隊の伊勢副隊長がお越しです」
「ああ、入ってくれ」
「お話中、失礼致します。実は…。京楽隊長!!どうしてここにいらっしゃるんですかっ!」
 中からの十四郎の返事に、七緒は挨拶をしながら顔をあげると、一番いてはならない人物がおり、七緒は声を荒げた。
「七緒ちゃん、怒ったら美人さんが台無し」
 春水は何時ものようにはぐらかす。
「隊長っ!仕事をサボって何をっ!」
「まあまあ、伊勢、何か用事があったんじゃないのか?」
 怒る七緒を十四郎が宥め、話を促す。
「あ、失礼致しました。実は朽木ルキアさんに話がありまして」
 眼鏡を持ち上げ、冷静さを取り戻すと、七緒は用件を伝えた。
「私に?」
「あなたが、朽木さんね。初めまして。八番隊副隊長の伊勢七緒と申します」
「あ、はい。朽木ルキアです。よろしくお願い致します」
 七緒が先に挨拶をし、ルキアも慌てて挨拶を返す。
「私は他に女性死神協会の副会長も兼任しておりまして、本日はその案内に参りました」
「あ…、私から伺いましたのに…」
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