□進化・sideA
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 程なく春水はあることに気が付いた。

「猫は耳の裏とか顎とか…弱いけど、にゃにゃ緒ちゃんもだね…」
 春水は七緒の耳の裏を舐め(猫耳じゃないですよ)、顎を指で撫であげる。
「ああん…」
 あまりの気持ち良さに、七緒は涙すら浮かべていた。
「…ん、ちゅっ」
 もともと耳が弱い所へきて、更に過敏になっているらしい。舌で耳の裏を舐めるだけで、七緒は喘ぎ声を上げる。
「…あ…ああ…」
 部屋の入り口で立ったまま、七緒を背後から抱き締め耳と顎を攻めていたのだが、七緒の体の力が抜け立っていられなくなってしまった。
「おっと…」
 春水は慌てて七緒を抱き支え、寝台へと横たえる。死覇装を脱がし、滑らかな白い肌に音を立て吸い付く。
「あ…ふ…ん…」
 無抵抗で春水に翻弄される。
「すごいね…今日は随分過敏だ…」
 まろやかな膨らみの頂きは、何もせずとも固く尖って見える。敏感な頂きに触れぬ様、柔らかな感触を指で楽しむ。
「…ふにゃあ……隊…ちょ…」
 七緒は焦れったい仕草に、首を振る。
「ん…」
 春水は首筋から顎へと唇を這わせていく。
「…あああ…」
 仰け反り喉を晒す。背筋に快感の波が騒めく。
「…ホント…すごい」
 指が敏感な部分を探り当てると、撫でただけで指が埋まっていく。
「あ…ああ…」
「…七緒ちゃん…、も…いい…?」
「ん…」
 春水は体を起こし、身を沈ませる。
「…あ…あああ!…」
 七緒の体が仰け反り痙攣する。
「うっ…も…いっちゃった?」
「…ごめんにゃさい…」
 涙を零す七緒の頭を撫で、頬に口付ける。
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