◇BLEACH
□おさんぽ
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「…くちゅ…」
やちるのクシャミで剣八は目が覚めた。気が付けば日が沈みはじめている。
「やちる」
「ん…な〜に?剣ちゃん…」
「帰るぞ」
「ふあ〜」
大きく欠伸をしながら、伸びをする。目をしばたかせると、山間を指差す。
「見て、剣ちゃん!すっごいきれいな夕日!」
「ああ…そうだな」
日が沈むのを無言で見届ける。
完全に沈み、辺りが暗闇に包まれようやく二人は立ち上がった。
「帰るか」
「うん!」
二人は何となく、ゆっくりと並んで歩いていく。やちるが前を歩いて、剣八が殊更ゆっくりと後を着いていく。
「また、来ようね!」
「ああ」
やちるが振り向き剣八を見上げ宣言する。剣八も悪い気はしないらしい、微かに笑みを浮かべて返した。
剣八の笑みに、やちるは満面の笑顔になる。
今日は、天気も良くって、良い場所みつけて、お昼寝できて、きれいな夕日を見て、全部剣ちゃんと一緒だったし、すーっごく幸せ!