◇BLEACH

□女の子は…
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「首はよせ」
「だって届かないんだもん」
 ぷうと頬を膨らます。
「肩に座りゃ届くだろ?」
 ちょいと肩を指差す。ぶら下がるのでなく、肩に座れと促す。
「あは!」
 やちるは、いそいそと肩に座ると、今度は剣八の頭とやちるの頭が同じくらいの位置に。
「剣ちゃん、今度は高すぎるみたい」
「………」
「ねえ、剣ちゃんーー」
「………」
 無言でやちるの襟首を掴むと、今度は自分の腕の中へ。腕に座らせて位置を調節。
「これでいいか?」
「あは!ありがとう剣ちゃん!大好き!」
 そのまま、そっと剣八の頬へ小さな唇を寄せる。


 やちるには叶わない。


 剣八は空を仰いで溜息一つ。


 なんだって、こいつにだけは甘くなってしまうんだろう。

 この答えは、いつか見つかるんだろうか。


 

おしまい
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