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□Non STOP(*)
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溢れる感情が
止まらない


押さえられない
この気持ち

どうすれば止まる?










『Non STOP』











「今日お前の家に行っても良いか?」


「…………は?」



何を突然、とロベルトは顔を歪める。


本屋に行った帰りに、学校帰りの植木とばったり遭遇して。
正しくは公園掃除帰りなのかもしれないが。

流れ的に一緒に帰ろうということになり、今に至るのである、が……。



「なんだか、随分急な話だね。」


「まあ、俺も今朝聞いたからな。」



植木曰く、今日は家の人間が皆外出してしまい、1人で夜を過ごすことになるらしい。
1人では何かと不便だし、つまらないので泊めてくれというのだ。

前々から言われていたのを例の如く植木が忘れていただけではないかとロベルトは思ったが、あえて口には出さない。



「……本当に僕の家で良いの?」


「邪魔じゃないならお願いしたい。」

「そう。」


「……あ。ごめん、無理なら佐野に連絡……」


「いや勿論構わないよ植木くん全く問題ないから早くそれしまって?」



そうなのか、と植木は出しかけた携帯電話をしまった。

植木が佐野の家に行こうものなら、確実に餌食にされるとロベルトは承知している。
それは恋人としてあってはならない事だ。

しかし、何故普段帰る時に別れる道で別れないのかと思えば、突然の「お泊まり」交渉だ。



「……大丈夫かな…」

「……? 今、何か言ったか?」


「いや、大丈夫。何でもないよ。」



佐野のもとに行かせるよりは、自分が我慢する方が数億倍良い。

ロベルトは笑顔の下で思った。
 
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