文集2

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あー、ダルい。何もする気が起きない。学校行かなきゃ。昨日残した仕事が溜まってるのに。何でこの身体は動かないのかな?


雲雀が朝目醒めると、身体中に気だるさが付き纏っていて起き上がる事が出来なかった。
ここ最近もずっと健康だった為、雲雀には原因が思いつかなかった。

取り敢えず起き上がってみるだけみようとはしてみたが、力が入らず直ぐに断念する事となった。

『…今何時だろう』

雲雀の体内時計では、既に昼過ぎな気分だった。
この家に他に人間は居ないので、甲斐甲斐しく世話をする等という人物は居なかった。元より雲雀は、そういった事を嫌う人種ではあったのだが。

『参ったな…寝てれば治るよね……』

そうして横になっていると、ほんの少しだけ、人に傍に居て欲しくなった。

『…病院行こうかな……』

携帯電話を手に取り電話帳を開くと、自分が文字を目で追う事さえも億劫になっている事に目眩を憶えた。

布団を被り直しその儘沈み込むと、その暖かさに寒気がした。

『もー駄目かも…』

ぼんやりと宙に目を遣ると、不意に扉の開く音がした。

気の所為だと決め付けて、雲雀はその儘目を閉じた。





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