文集2

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「ひばりくん、くるしいですか?」

君はとても綺麗に微笑って、その顔の儘僕を殴りつけた。

殴られた場所がじんわりと熱を持って、ジクジクと腫れ上がって行くのが感じられた。


くるしいよ。何故僕は、あいする君に頬を思い切り殴られなければいけないの?コレが君の愛情表現?

君の気持ちは強烈な痛みを伴って僕に襲い掛かる。

嗚呼、こんなにも拒絶されているのだと、そう思ったら泣けて来た。実際に泣きはしないけれど。

もしも僕が泣いたなら、君はその綺麗な笑顔でもって僕の事を殴る手に更に力を入れるだろうね。


『愚かですね。そんなに僕がすきですか』


たぶんそんな様な事を云う。

ああすきだよ。どうしようも無く君がすき。そう思わなくちゃならなくなった。

コレが君の云う“能力”ってヤツであったならどんなにかマシであっただろう!

コレが僕の本心であるから信じ難いし僕も嘘であって欲しい。

嗚呼もしもコレが夢や幻であったなら…

僕は少し、寂しい気持ちになるのかな。何か喪失感の様なモノでも感じるのかな。君の事を忘れてしまえるのかな…。






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