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□My sweet honey & …
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結果。
「妊娠していますね…非常に珍しいケースではありますが。外見からではわからないでしょう?それでももうあとほんの数日で生まれますよ。おめでとうございます」
医者がそう言っても、当の本人である雲雀はポカンとした儘動けずにいた。自分が妊娠していて、それもほんの数日で新しい命が自分から生まれると言われても、今の今まで自分は男だと思って生きて来た雲雀にとっては到底予想だにしない展開であった。
「ですって雲雀くん!どんな子供が生まれて来るんでしょうね!」
そんな雲雀を置いて、原因である筈の骸は1人喜んでいた。
「っちょ、ちょっと待ってよ!!何で男の僕が妊娠してるの!?しかもそっちじゃなくて外見からじゃわからない事を珍しいって!訳わかんないよ!!」
「男性でも妊娠はしますよ」
漸く我に返った雲雀が叫ぶと、医者は何でもなさげに言ってのけた。
「クフフ…きっと混乱しているだけですよ」
骸もクスクスと笑うと、落ち着いた様にそう言った。
「ふ…巫山戯ないでよっ!!」



何はともあれ数日後、本当に生まれた子供に髑髏(不吉)と名付け、2人の新婚生活が始まりました。


「恭弥〜っ!髑髏が泣いてしまって泣き止まないんです!!」
骸が泣き叫ぶ髑髏をあやし乍ら必死に叫ぶと、雲雀はパタパタとエプロン姿の儘走って来た。
「分かった。君は向こう向いててよ…?」
泣き叫ぶ髑髏を受け取ると、雲雀が胸だけを晒す様にして髑髏の口元へ近付けると、髑髏は雲雀の胸の突起に吸い付いた。雲雀は男なので当然母乳等は出ないのだが、髑髏はそうしなければ泣き止まないのだった。
「〜〜〜……っふ、ぁ…」
言い付け通りにはせずに骸は雲雀を眺めていた。
雲雀が固く目を閉じて髑髏を落とさない様に必死に抱きかかえ乍ら刺激に堪えてピクピクと肩を震わせ声を漏らしている姿は、骸からしたら(襲うのを)堪えるのに精一杯な状況であった。
「恭弥…襲っても良いですか?」
「だ、駄目に決まってるでしょ?!」
そうこうしている内に、髑髏は眠ってしまっているのだった。



「恭弥ぁ〜…生殺しはもう辛いですよー……」
「…………」
「恭弥に触りたいです…」
「…………」
「恭弥と寝たいです…」
「…………」
「恭弥とキスしたいです…」
「……うん」
「だって………って、恭弥!?今、うんって…!!」
「…君があんまりしつこいから。良いよ、偶には」
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