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□My sweet honey & …
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雲雀は肩を竦めると、骸に近付き首に腕を巻き付けた。そして背伸びをして骸の唇に自分のそれを重ねると、恥ずかしくなったのか直ぐに離れた。
骸はそれを許さず雲雀の後頭部を押さえると更に深く口付けた。
たっぷり10数分もの間そうしてから、骸は倒れそうな雲雀を抱き締めた。
「僕は、世界で1番君が大切です…2番目に髑髏が大切です…」
髑髏の眠ったその隣に座り、骸は微笑ってそう言った。
「君の…アレ……本当だったんだね…」
「何がですか?」
「結婚……して…、2人で育てる…って、いう…」
思い当たったらしい骸が手を叩くと、にっこりと微笑んで髑髏を撫でた。
「この子でさえも、僕が君と結婚する為の理由のひとつに過ぎないんですよ」
「………まあ、何でも良いけど」
雲雀はこてんと骸の肩に頭を乗せると、日頃の疲れかスヤスヤと寝息を立て始めてしまった。


「……おやすみなさい、恭弥………」


骸はその後、なかなか起きない雲雀を如何しようかと悩んでしまった。



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