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□heart hurt
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「ねぇ。君にお願いがあるんだけど」
ソファに座って、雲雀は読書をしていた。
「僕の為に死んでくれないかな」
骸は雲雀の隣に座り、雲雀の髪の毛を梳いていた。
「だって、僕の機嫌の悪い時に君が来るのがいけないんだ」
雲雀は読んでいた本を閉じると窓の外を眺めた。
「僕は君が嫌いなんだって、殺したいって云った筈だよ」
骸はにこりと笑って雲雀の頬に口付けた。
「ねぇ。僕のために死んでくれないかな。そうしてくれたら、僕は君の為に涙を流すよ」
雲雀は骸の頬に口付けを返すと、骸の首に腕を絡めた。
「君のいない生活なんて、僕は直ぐ飽きてしまうだろうからね」
骸は雲雀の唇に自身の其れを重ねると、その儘雲雀をソファの上に押し倒した。
「君が泣いてくれるのならば、僕は君の為に何でもしますよ」
雲雀はクスクスと微笑うと、骸の肩に顔を埋めた。
「随分と、易いもんだね」
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