文集1
□チョコレートで出来た何かみたいに
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キミが好きだと言ったこの手足カラダすべて。
キミにとけてしまえば良い。
キミと一つになれば良い。
「あいしています、恭弥。」
「首をはねて僕の傍にずっと置いておきたいくらいに。」
「キミは僕と同じ眼をしていますね。」
そんな事うなら
もういっそ一つになってしまえば良い。
指先からドロドロと
絡んでカランデ
溶けてトケテ。
鏡の前に立てば
自分のカラダが愛しく感じるくらいに
混ざりあって。
とけあって。
ズット、しヌときマデモきみトいっしょニ。
「本当に、愛しているんですよ恭弥。」
……こんな事考えてるなんて、死んでも言えないけど。