文集1
□骸雲:お別れの謳
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「―――――」
然う言って、君はにっこりと とても綺麗に微笑んだ。
僕はその間、何も出来ずに 何も言えずに 唯、立ち尽くしていた。
何故、君は然うして微笑っていられるの?
僕は動く事さえ出来ずにいるのに。
(きっと今 僕は酷い顔をしている)
どうして君は、僕の事を見捨てるの…?
急にわけのわからない感情が溢れてきて、君の酷い言葉さえも僕はあまり聞き取れなかった。
突然 君に抱き締められて、僕は訳も理解らず涙を流した。
無言で僕の背に回された君の手が煩わしかったけれど、僕には振り払えなかった。
Io volli dirgli che sia un "bugiardo".
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