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□Per favore mi ami.
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ずるずるずる
重たい足枷を引き摺っているような感覚。
胃が重たい 動き辛い。
常に身体は低気圧に曝されていた。
原因は分かっていたし、自分でもそれを認めていた。
ただ 自分にはそれを解決する術が見当たらなかった。
今でもその光景を思い出すと、心の狭い自分に腹が立つ。…随分と気弱でいる自分に腹が立つ。
何故こうなってしまったのか 本当に理解が出来ない。
総ての原因が己の勇気の無さにある事を知っていた。自分にその様な言葉が不似合いな事は良く分かっていた。
僕の気持ちなんてまるで知らない 知ろうとしてくれない相手。何故そんな厄介なモノに恋い焦がれてしまったのだろう 面倒臭い。
…今日もまた 僕の目の前に姿を現す。
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