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□涙のふるさと
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会いに来たよ、会いに来たよ

君に会いに来たんだよ


「お前が俺を呼んだんだろう?」
「…君は、誰?」
「俺はお前であって、お前じゃない」
「…、どういう事?」
「俺はお前の中に居る。お前であって、お前じゃない。俺は俺で、お前はお前だ」
「よく、わからないよ…きみの名前は?」
「名前は、他人に与えられるものだ。俺に名前は無い。好きに呼べ」
「僕であって、僕じゃないなら…じゃあ、きみはハレルヤだ」
「“ハレルヤ”か」
「ハレルヤ。きみは、僕の味方なの?」
「俺はお前であってお前じゃないんだ。だから、お前以外
の誰の味方でもない」
「ハレルヤ…ハレルヤ、」
「…なんだ、アレルヤ?」
「ずっと、僕の味方でいてね、ハレルヤ…」
「…お前が存在する限り、俺はお前と共に有る」


だから泣かないで いとしいひと




end
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