あの子のリボンは僕のもの

□気をつけてね
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『先輩すごいですね…』



両手一杯に景品を抱える先輩。
うさぎやら猫やら…お菓子まで?

「はい、あげる」

『ありがとうございます!』


部屋に飾ろう。

「似合うね、ウサギ。」

『ウサギが!?』





私の顔より大きいウサギのぬいぐるみ。
うーん…持って帰るのが大変そうだ。



『あ。』

「どうしたの?」

『……いや…、土方先生が…』

「は?」

『…見間違い?』

「見間違いじゃないと困るよ。」

『そうですか…。』



何故困る?


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遊びつかれて今は帰り道、
送ってくれるという先輩のご好意に甘えた。

「楽しかった?」

『はい!』

「じゃあまた今度遊ぼうか」

『いいんですか?』


「うん。」





にっこりと笑う先輩。
さすがイケメン剣道部の部員さんだ。





『あ、ここまででいいです!』

「どうせだから家まで送らせてよ」

『でもすぐそこのマンションですし…』

「………そこの?」

『はい』

「…ふぅん…。じゃあ、また明日ね。」

『?…はい!』

「気をつけなよ」











何を!?


『え、ちょっ、ま…っ何を!!?』

「そのうち分かると思うけどなー」





手をひらひらと振ってバイバイなんて言いながら去っていく先輩。

『何に気をつけろってんだよぉぉおお!!』










それがわかるまであと五分。


(訳わからん…)
(みょうじ?何してんだ、こんなところで)
(え、土方先生!?)

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