あの子のリボンは僕のもの
□大惨事
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せっかく掃除したのにすでに汚いってどういう事?
『……さすがにキツいな…』
ガチャリと、扉が開く音がした。
「何だよこれ」
『っていうか先生なんで入ってきたんですか。』
「俺のとこにお前の荷物がきたんだよ」
『あぁそういえばあの宅配便の人よく部屋間違えるんですよねー』
「で?何でこいつらがいるんだよ」
『何か、勉強会らしいです』
がやがやと部屋がうるさい。
いつもなら一人だからシーンとしてるのに
今日はぎゃーぎゃーうるせぇなマジで。
『せっかくなんで先生勉強教えてくださいよ』
「なら原田たちも呼ぶか」
『どんだけ呼ぶ気ですか。部屋狭いんですけど』
「俺が古典、原田が英語、新八が数学。よかったじゃねぇかテストは満点取れるぜ」
『だから部屋に入りきらないですって…』
するとまたもやドアがガチャリと開く音が聴こえた。
「ここがみょうじの部屋かー。土方さんと違って片付いてんな」
「さすが女子だな!」
「すでに呼んでおいた」
『早ぇよ!!!!!』
余計がやがやと…!!!
「あれ、先生たちも来たんですね」
『えーっといち、に、さん…』
「なまえちゃん、お茶淹れるの手伝うよ」
『ありがとう千鶴!』
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勉強会ということもあり少しは静かになった。
今いるメンバーは
土方先生
原田先生
永倉先生
沖田先輩
斎藤先輩
藤堂先輩
薫君と千鶴。
『多すぎでしょ。』
「でも多いほうが捗りそうじゃない?」
『そうですねー…』
「なまえ、お前勉強しないの?」
『するよ。ってわけで薫君隣失礼します』
ちょっと嫌そうな顔されたけど気にしない。
『っていうか先生達が教えていいんですか?』
「答えさえ言わなきゃいいんじゃねぇか?」
『………教師のセリフでしょうか、それ。』
「バレなきゃいいじゃない」
いや、まぁ…みなさんがいいならいいんですけどね?
「なまえ、消しゴム」
『消しゴムー?薫君持ってきてないの?』
「ない」
『えー…ってあれ?私もない…』
あ、そういえば部屋に置いてあるんだった。
『ちょっと取ってくる』
「ん、早くして」
『…何様だ、こんちくしょう』
文句を言いながらも取りに行く私って偉い。
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