夢桜学園

□転入編 第2話
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「…さん」

「ん…」

「水野さん」

「は、はい!?」

「あと少しで学園に着きますよ」

「あ…うち寝ちゃってたんですね!?すみません!」

「いえいえ 少しでも寛いでいただけてよかったです」

「ありがとうございます」

優しいいい人だなぁ
こんな優しい人がいる学園なんだからいい学園なんだろうなぁ


「着きましたよ」

「うわーッ!ひろーい!!」

ガチャ

「どうぞ」

「ありがとうございます!」

あッ!あんな所に大人の男の人が どうしてかな?てかこっち見てる!?

「あれは 水野さんが入るクラス担任の鳳 瑠依先生ですよ 多分水野さんを待ってるのでしょう」

「へぇ〜 うちの担任の先生〜…!?」

うち さっき何も言ってなかったよね!?
どうして うちの考えてた事がわかったの!?
もしかしてこの人…!

人一倍勘がいいのかな??


「どうかされましたか?」

「いえ!なんでもないです!」

「それでは 先生の所に行きましょうか」

「はい!」

それにしても広いなこの学園
でも 初等部.中等部.高等部
みんな同じ敷地内にあるから普通か!


「ようこそ 夢桜学園へ!僕は君のクラス担任の鳳 瑠依!君は愛ちゃんだよね?」

「はい!水野 愛です!よろしくお願いしますッ!」

「よろしく!いい笑顔だね」

「そんな事ないですよ〜ッ!」

「ははッ じゃあ行こうか!」

「はい!あっ 送って下さってありがとうございました!」

「いえいえ 頑張って下さいね…」

「はい!」

あードキドキしてきた〜
友達 たくさん出来るかな?

「あれ?瑠依先生??」

さっきの人と何か喋ってる
何話してるのかな?
うーん 何話してるのか全く聞こえないや




「なにか私に用事ですか?鳳先生」

「なんの力も持っていないあの子をなぜこの学園にいれたんですか?」

「校長命令ですよ」

「普通の子まで この学園に…」

「でも 能力を持っていないとは言い切れませんよ?ただ能力を使うきっかけがなくあの子の能力に誰も気づいてないだけなのかもしれない たぶんそれを校長はわかって招待したのでしょう」

「一体校長は何を考えてるんだ…」
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