12/29の日記

15:49
第一話
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暗い…何も見えない…。でも暖かく居心地はいい…。そんな世界で僕は育ったらしい。そして突然まぶしすぎる明かりの中に出た。いま車という乗り物にゆられている。周りをみると同じ姿をしたと思われる物体だらけだ。自分が「にんじん」と言われている事はさっき知った。人間と言われるものたち話していたのを聞いた。さらにその人間たちが僕らにんじんを作った事だって理解できた。
いま僕は運ばれているんだ。売られるために…。売られた後は…どうなるのか…それがいまは分からず多少不安を感じている。でも僕だって馬鹿じゃないっ。きっとまたあの居心地のいい世界に戻ってくるさ。

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