短編集

□片思い
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肌寒い朝の時間。

私はいつも通り、電車に乗った。

お決まりのように、電車は発車する。

いつも通り特にする事がないので、席に座って田舎風景をぼうっと見ていた。


ふと車内に目を向けてみると、女の子が、扉の前に立っていた。

彼女は、長いつややかな黒髪を垂らして、悲しそうにうつむいていた。
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