POKEBASA本編

□06 恐怖!雪幽霊の怪!
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POKEBASA〜恐怖!雪幽霊の怪!!



「ああん?Monsterだ?」
「はい、ここ数日陸奥の地で目撃されているらしく、農民たちは恐怖しているとのことです」
「小十郎…雪幽霊って何だ?」
「さあ…?」

最北端からの連絡を受けた奥州筆頭、伊達政宗はその連絡に頭を悩ませた。
ここ数日最北端の陸奥の地は原因不明の猛吹雪に襲われている、その地に住む住民たちがその被害を被っているのは上々承知だが、そこに出てきた怪物の報告、雪鬼、雪女、雪幽霊が問題であった。

「ですがそれによって民たちが恐怖していることは確か…」
「ブイ〜」
「雷動(ライドウ)…OK何とかするか…。Hey Guys!行くぜ、Monster退治だ!!」

政宗は雷動と呼んだ犬のような生き物の頭を一撫ですると、軍を最北端へと進めることを宣言したのであった。




一方その頃の怪物発見報告地。

「何処行った〜?しかも此処は何処だ〜?……駄目だ、人っ子1人見つからないなあ………」

白い人影は鬼のような影と女性のような影とともに何かを探しているかのように辺りを散策していた。
しかし目的は見つからず、人に尋ねようにも吹雪のせいで誰もいないのだ。

「この『ふぶき』…誰かが人為的にやっているな。しかもかなりのレベルだ……」







***







北に馬を走らせる伊達軍、しかし予想以上の猛吹雪に上手く進軍出来ずにいた。

「Shit!酷えBrizzardだ!」
「政宗様、お気をつけなされ!」
「OK!Hey Guys!全員しっかりついて来い、はぐれるんじゃねーぞ!!」

一致団結して吹雪の中を進む伊達軍。
しかし止むどころかどんどん威力の酷くなる吹雪は無駄にテンションの高い伊達軍の士気さえも低下させつつあった。

「筆頭!このまま進むには危険すぎます!!一旦戻った方が…」
「駄目だ、このまま進むぞ………グハっ!!」
「政宗様っ!!?」

針で身体を刺すような雪に身を撃たれていた政宗だったが、明らかに雪ではない物が脇腹に刺さった。
その衝撃と長い時間吹雪に耐えていた疲労のせいか、政宗は落馬し、その身体は風と雪に飲まれて見えなくなってしまった。

「筆頭ぉ!!」
「政宗様ぁ!!てめえら!急いで政宗様を探すぞ!」
「ですが片倉様、このままじゃ全軍全滅です!」
「……お前ら、先に退け。俺はこのまま政宗様を探す!」
「……気を付けて下さい!片倉様!」

全軍を近隣の村に避難させ、小十郎は1人馬を降りて吹雪に攫われた主を探しに行った。



「メノー!メノー!」
「白の中に青が…と言うか生き倒れか。久々に他人と出会えたのは嬉しいですが」
「ゴーリ、ゴーリ」
「生きてますね、怪我をしているようですが…これは『つららばり』…!オニゴーリ、彼を運んでくれ」

果てしなく白が広がる空間にぽつんと染まった青、その青を拾った人影は雪のカーテンの中に消えて行った。







***
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