POKEBASA本編

□17 助っ人と瀬戸内と電気鼠
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POKEBASA〜助っ人と瀬戸内と電気鼠



雲一つ無い青い青い大空が広がる瀬戸内海の空、その日、その空の海を見た事の無い巨鳥が優雅に泳いでいた。
美しい翼と長い頭の羽が太陽の光がキラキラと反射して、その美しさを更に引き立たせている。
それは日ノ本にいる筈の無い鳥、否、魔獣。
魔獣の背中には、見た事の無い目を覆う装飾品と右腕に奇妙なカラクリを着けている人間と、その人間の肩に乗っていて同じ目を覆う装飾品を着けている黄色い生き物、否、魔獣。
鼠のようなその魔獣は、風が気持ちいいのかギザギザ模様の尻尾をリズム良く振っている。

「もうすぐ安芸って所かな?ピジョット、見えるか?」
「ピジョットー!」
「ピカ、ピカチュ」
「凄い!港町だ!よし、人気のない所に降りよう」
「…ピジョ!」

その鳥が持つ鋭い目は海から放たれた攻撃を敏感に感じ取った。
急転回すると、さっきまで飛んでいた場所には勢い良く水の攻撃が空を突いた。

「何だ?!ピジョット!」
「ピジョット!」

縦横無尽に攻撃される鳥とその乗り手と鼠、海からは突き出ている水柱はその1人と2匹を撃ち落とそうと網目の様に攻撃を続ける。
しかし鳥は素早くも優雅な動きでその攻撃を避け、海から突き出た水の網目から脱出したのだ。
が、その瞬間、背後から撃たれた氷の攻撃に気づかなかった。

「ピジョッ!」
「ピジョット!『れいとうビーム』かっ?!」
「ピカ!」

氷の攻撃が命中した鳥の右翼は凍りつき、バランスを崩して空に負けないほど青い青い瀬戸内海に落ちて行った、下には港町が見える。

「戻れピジョット!」
「ピカピ、ピカチュ?」
「え、ピジョット戻してどうするかって?…このままじゃ落ちちゃうよね、海に…」
「ピカ、ピカピカ、ピカチュ」
「この速度じゃラプラス出しても間に合わないね…」
「ピカ……」
「じゃあご一緒に、せ〜の!」





あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!

ピぃカぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!







ドッパーーーーーーーン!!!







その後、長曾我部軍の皆様によって救出&捕縛されたのであった……。







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