短編
□がじがじぺろぺろ
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がじがじがじ
がじがじがじ
目の前で笑みを浮かべたままミーの鎖骨をかじり続けるベルセンパイにどうしたものか、と頭をおさえてみる。
やわい痛みに目を覚ましたばっかのミーはまだ冴えてなく、ぼーっと他人事のように見ていることしかできない。
「あ、フラン起きたのかよ」
ベルセンパイのふわふわした唇が離れ、名残惜しそうに笑った。
「美味しかったですかー?」
何の捻りもない返答は寝起きのせいということで。
センパイは顎に手を当てて少し考える素振りをした。
「しししっ、不味かった」
満面の笑顔でそう答える。微妙な気持ちになった。
まぁ、いいですけどー
ただ、やれてばっかと言うのも納得いかないので、
王子の腕を牽引してその頬に舌を延ばす。