短編

□読書<淫情
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「なぁ、何読んでるんだよ?」

ミーに寄りかかっていたベルセンパイが、手元にある本を覗き込んだ。

「日本の小説ですー」

「おもしろい?」

そう聞かれて考え込む。確かにおもしろい。
が、そう答えてベルセンパイにビリビリにされる本が簡単に想像できるのだ。
これだから、嫉妬深いやつは困りますー。
なんて心のなかで呟いて、本を閉じた。

「ベルセンパイとイイコトしてるほうがおもしろいし、楽しいですかねー」

ベルセンパイと向かい合い、耳元で囁いた。
ししっ、と嬉しそうに笑うベルセンパイ。
ミーより年上の癖にこんな風に子供っぽいところが可愛いと思う。

首に手を回しキスをせがむベルセンパイの頬を撫でながら、ゆっくりとベッドに押し倒した。

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