短編

□変態
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ある日、カエルは言った。
「センパイ、脱いでくださーい」
俺は黙ってナイフを刺した。



「いいじゃないですかー、別にミーの前で脱いだことがないわけじゃないですしー。むしろ悦んで脱いでるじゃないですかー」

余計なことしか言えないクソガエルの口を縫ってしまえたらどんなに良いだろう。
王子を怒らせた罪として縄でぐるぐると縛り付けたのに懲りた様子はない。

「もしかしてツンデレって奴ですかー。じゃあ早くデレてくださいよー、ベッドに行きましょーよ」

「うっせ、刺すぞクソチビ」

「ミーは挿されるより、挿す派なんですけどー」

「バカじゃねーの、死ね」

もう十分なくらい刺さってるカエルにさらにナイフを投げる。
こんな玩具あるよな、なんだっけ。

「黒ひげ危機一髪じゃないでしょうかー」

つまらなさそうな顔で言うフランに冷や汗が流れる。

何でこいつは心の中の声まで聞こえてんだよ

そう思ってると、フランが頬を赤く染めて、「ミーとセンパイの仲ですしー」と言った。気持ち悪い。ナイフ追加。

このまま頭でも吹っ飛んでしまえ、発情期野郎

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