短編

□不眠な王子様
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空いてる方の手でベルセンパイの顎を上げる。そして頬をつねってひっぱる。うん、ふにふに。欲望のままにこねくりまわしていると、「ゲロっ!」すごい勢いで頭突きをくらった。


「っにすんだよ!クソガエル」


お次は蹴りをくらう。脛を蹴られて生理的な涙が流れる。

お返しに首筋を舐めた。

「っ…くったばれ!」


顎を蹴り上げられる。痛い。顎割れる。よくそんなに足上がりましたね。あまりの痛さに後ろに倒れると、絨毯がミーを吸収してくれた。
そんなミーにお構い無しなベルセンパイの蹴りの嵐。


「センパイ、ギブギブ
顔が潰れちゃいますー」

「うっせー、死ね!潰れろ!」


これじゃあただのマゾ野郎じゃないですか。と思いながらベルセンパイの背後にまわった。

そうです、センパイが蹴って踏んで潰していたのはミーの幻覚だったのですー

「ばばーん」とどっかで聞いたことのある効果音を言いベルセンパイを羽交い締めにしてベッドにダイブした。


「てめえ!なに幻術使ってんだよ!」


そうでもしなきゃミーは今頃グロッキーですよー
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