異世界の守り人

□道すがらの山賊
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「この橋を渡ればトラペッタ地方だよ」
 エイトが指差したのは、木と葛でできた吊り橋だった。
 馬車で通るには心もと無いが、まさか旅人が通る橋が馬車に耐えられないわけがないだろう。
 ――と。
「なぁ、エイト。橋の真ん中に人がいるように見えるのは気のせいか?」
「え?」
 エイトは目を瞬く。
 アリィシアと同じく橋を見つめ、そして目を丸くした。
「本当だ……何してんだろ、あの人」
「斧を持ってるな……もしかして山賊か?」
 アリィシアとエイトは顔を見合わせ、そしてトロデを振り返った。
「かまわん。もしもの時は倒してしまえ」
「……」
「……」
 二人は頷き合った。橋にどんどん近付き、そして。
「待て! ここは通さねぇぜ!!」
 山賊は、お決まりのセリフで一行の行く先を阻んだ。




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