異世界の守り人

□道すがらの山賊
2ページ/4ページ




 うんざりしていた。山賊として悪行を重ねていた自分に。
 だから足を洗おうとしていたのに、誰からも受け入れられなかった。
 人相の悪い顔、傷だらけの身体、背は低いがそれに反比例する力。そんな人間を、誰が受け入れるだろうか。
 だから、山賊に戻った。何もかもが哀しくなって、虚しくなって。
 今日もまた、獲物が目の前に現れる。




次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ