異世界の守り人

□出会い
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 いつも通りだった。のちに、青年――ククールはそう回想する。
 いつものようにマイエラ修道院を抜け出して、酒場で酒を飲み、適当な客とポーカーで賭けをする。
 そこまではいつも通りだった。
 客を見た時、いかにも荒くれという感じだったし、多少の乱闘にはなると思っていた。しかしそれなりに実力には自信があったし、そのためにレイピアを帯刀してきたのだから。
 だからこそ、その乱入者(と言うべきか闖入者と言うべきか)に、少し面喰らったのは事実である。
 まさか彼らと関わることが、自分の運命を大きく変えることになろうとは、当然思っていなかった。




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