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『明日は晴れだな…』
そんな事を思った、ある春の出来事。
「…で?」
大通りに面した桜並木沿いにあるオープンカフェ。
そこに真っ昼間から若い男が二人。
そりゃあ人目に付くわけで、俺の愛しのマイスイートハニーはご立腹だったりする。
まぁそんなとこも可愛いんだけど…
「おい、郭。聞いてんのかよ!」
「…三上は、久々に恋人に会えたっていうのに嬉しくないわけ?」
俺は優雅に飲んでいたアイスティーのストローから口を離して聞いてみた。
「久々って…この前も会ったばっかりだろ!!」
「この前って、いつの事言ってんの…?」