06/02の日記

14:56
なぜ日本に検索エンジンがないのか?
---------------
なぜ日本に検索エンジンがないのか?
http://www003.upp.so-net.ne.jp/ikeda/toyo0808a.HTML

政府の知的財産戦略本部は、来年の通常国会で著作権法を改正し、国内でもインターネットの検索サービスができるようにする方針を決定した――と聞くと、奇妙に感じる人がいるだろう。
日本でも検索エンジンは使えるし、ヤフー・ジャパンや(gooを運営している)NTTレゾナントは日本の企業だ。これは違法に営業しているのだろうか?

検索エンジンは著作権法違反

実は、こうした企業の検索サーバーは国内にない。あなたがグーグルの日本語版サイトで検索すると、その信号は国際回線で太平洋を渡って米国のグーグル本社のサイトで処理され、日本に戻ってくるのだ。
日本の著作権法では、著作者に無断で複製や公衆送信することを禁じており、検索サーバーに情報を一時蓄積することは「無断複製」にあたり、検索結果を表示することが「自動公衆送信」になるため、国内にサーバーを置けないのだ。 

(中略)

プロバイダーはプロバイダー責任制限法で免責になる可能性もあるが、検索エンジンの場合は事業主体が個人情報を収集・提供しているので、違法になる可能性が高い。

社長命令より法務部のほうが強い

おかげで日本のIT関連企業では、検索サービスを行なうことが不可能になっている。
私の知人は、あるIT企業のウェブサイトに検索機能をつけようとしたところ、法務部が反対したので、社長に直訴して「私が責任をもつから作れ」という社長命令を出してもらったという。 
ところが、それでも法務部が拒否するため、彼は退社して自分で検索サービス会社を立ち上げた。
このときも関係者が心配するので、専門の弁護士に依頼して「検索サービスは著作権法を改正して合法化する方向なので、摘発されることはありえない」という文書を書いてもらって、やっとのことでサービス開始できたという。 
たしかに法務部の立場で考えれば、「検索エンジンは違法か」と質問されて「現行法では違法」と答えたとき、「そういう事業をやりたい」といわれてOKするわけにはいかないだろう。

前へ|次へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ