10/03の日記

18:19
境界線上のホライゾン放映記念 アニメ版解説その@
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ホライゾンのアニメ版見てみたがよくわからんて人も多いだろうと思って、宣伝兼ねてこの駄文を書いてみる。

■カワカミンワールドの世界観

原作のホライゾンはジェネシスシリーズと銘をうっている。これはジェネシス(創成)の時代の物語という意味だ。
川上稔の小説の世界には、「世界は何度も壊れては再生する」という設定がある。つまり、生き物だけでなく世界そのものが輪廻転生するのである。
その時代は六つに分けられ、順に

FORTH
AHEAD
EDEG
GENESIS
OBSTACLE
CITY

となる。
この設定は最後のCITY、都市シリーズの「閉鎖都市 巴里」で初めて登場した。
ホライゾンの時代は四番目のGENESISということになる。
すなわち、「遠い未来」ではなく「パラレルワールドの地球」の未来が舞台なのだ。


■ホライゾンの時代の設定

アニメの譲治ナレーションではわからんだろうということで。まず、
@前時代の地球は環境破壊が進み、人類は「神」として天上(宇宙)に逃れた。
A残された地球では神州(日本列島)のみ生存が可能で「環境神群」と呼ばれる存在が管理していた。
B天上での争いの果てに力を失った人々は再び地球に帰還する。しかし、地球の環境は激減し人外の魔物も徘徊する過酷な世界と化していた。
C神州に降り立ったものの、人々は外へも出ること叶わず、そこで狭い土地を巡っての新たな争いも発生した。
D人々は土地問題を解決するための実験として、異空間に神州をコピーした。コピーした神州の形を世界各国に見立て(※1)、もともと神州に住んでいた住人(日本人)以外の人々(西洋人など)はこのコピーされた神州、重奏世界の神州に移動したのである。

※1
日本列島を世界に見立てるという設定は前作、AHEADシリーズ 終わりのクロニクルにもあった。

E重奏世界を保つための神器を現実世界の神州に渡して、人々は移住をした。
一方、再び在りし日の力を取り戻せるのか不安になった人類は「聖譜」を造った。前地球時代の歴史書で、歴史を辿って再現すればかつての力を取り戻せるのではないかという考えに基づく。紀元前までの旧代と以降の新代の七組と抄本が造られた。F歴史を再現するための「攻略本」たる聖譜には予言書の側面があるため、先読みによる利権を回避するために情報隠蔽の術式(いわゆる魔法)がかけられ、百年先までしか解らぬようになっていた。
G人類は聖譜を頼りに、現実世界と重奏世界と並行して歴史再現を行っていた。
ところが南北朝戦争の時代、重奏世界を保つ神器が失われ、重奏世界は結果、崩壊した。
H重奏世界の住人は現実世界に侵攻し、南北朝で疲弊していた現実世界の人々が敗北。神州は分割統治されることになった。各国勢力は神州の君主と合同支配に乗り出した。しかし神州が他国の完全支配を受ける歴史記述が無いため、教導院と呼ばれる学校を各国に組織し、暫定支配の形をとることになった(要するに全部学生とかに政治も軍事もやらしちまえ的発想)。
I歴史再現は、戦争を教導院同士の抗争とすることで続けられ、やがて、1648年に至る。
戦国時代と三十年戦争の歴史再現のなか、世界の終末、末世に人々は怯えていた。聖譜の更新は1548年に停止(つまり運命の停止)しているため、世界の終末が起こるとされていたのである。


各国勢力とキャラクターは次回に記す。

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